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20120927T_0

SYSTEM >  様が入室しました。 (09/27-12:04:29)
  : 〈黄金の林檎亭〉 美貌の女主人が切り盛りするこの店には不思議と遺跡に絡んだ仕事が多く舞い込んでくる。 (09/27-12:07:40)
  : 未踏破の遺跡から得られる財宝は千金に値する。故にその情報は対価を支払ってでも手に入れるべきものであり、それを手にした物は富への足がかりを得る。 (09/27-12:09:42)
  : しかし、誰も足を踏み入れたことの無い場所には相応の危険があるものだ。天秤の片方には己の命を乗せているという事を忘れてはならない―― (09/27-12:11:18)
  : その日、帰還した冒険者は魔動機文明期の未踏破の遺跡に挑み、生還し、財宝を手にしていた。 (09/27-12:12:26)
  : だが、その表情は成功者のものとは程遠い… (09/27-12:12:50)
アシャラ : 「……」 シャドウという種の肌の色を考慮にいれたとしても、はっきりと顔色が悪い。ろくに睡眠をとっていないのだろう。 (09/27-12:13:59)
アシャラ : 「………いえ、どうぞ、お構いなく…」 女将が心配して声をかけるものの、どこか上の空だ。事情を察している為かそれ以上踏み込んでは来ない。 (09/27-12:15:32)
アシャラ : 「……」 どこで誤ってしまったのだろうか、何が不足していたのだろうか、他に打てる手は無かったのだろうか。思うのはそればかりだ (09/27-12:17:19)
アシャラ : 「……」 守る、と誓った相手だった。癒しの手の届く範囲でのことだった。注意を呼びかけ、対策を取り、それでも届かなかった (09/27-12:19:37)
アシャラ : 「……」 自ら危険を冒しに行く者だ、死と隣り合わせなのは充分に理解していた筈だというのに (09/27-12:21:43)
アシャラ : 「……」 彼を助けられなかった。その事が酷く心を苛んでいる。 (09/27-12:24:49)
SYSTEM >  様が入室しました。 (09/27-12:28:05)
アシャラ : 「……」 心の中に残った冷静な自分(アシャラ)は、平静を失った自分(ラティーファ)を 無様 だと評する。 (09/27-12:28:50)
アンネリーゼ : からんころんと、いつもと変わらず大袈裟にドアベルを鳴らして入店する。 (09/27-12:29:52)
アンネリーゼ : 「女将よ、妾の為にとびきり美味な食事を用意するが良い」 すたすたとカウンターの近くまでやってきて、変わらぬ態度で女将に告げる。 (09/27-12:31:50)
アシャラ : 「……」 彼を死なせた事だけではない。冷静さを欠いた自分は残った仲間の安全の為に尽くすべき手を誤った。 (09/27-12:32:24)
アンネリーゼ : 「うむ」 トレイに載せられたほかほかの食事を見て満足気に頷いて、そのトレイを持ってアシャラの傍の席に座る。 (09/27-12:33:20)
アシャラ : 「……」 思考の迷路に嵌って訪れた者にも気付かない (09/27-12:33:23)
アンネリーゼ : 「妾が来たのに歓迎の言葉のひとつもないとはどういう事であるか」 ずびし、とフォークを目の前に突き付けた。 (09/27-12:35:25)
アシャラ : 「……」 氏族の掟を守る者(アシャラ)としての役目も果たせぬのなら、自分は一体何が残るというのか (09/27-12:36:49)
アシャラ : 「………」 精彩を欠いた顔をあげると目前にフォーク、焦点がふ、とそこにひきつけられた (09/27-12:37:44)
アンネリーゼ : 「ようやく気付いたか。鈍い奴め」 (09/27-12:37:57)
アシャラ : 「……申し訳ございませんでした。」 口をついて出たのは歓迎とは程遠い、謝罪だ (09/27-12:38:14)
アンネリーゼ : 「謝れと言うておるのではないが……」 (09/27-12:39:44)
アンネリーゼ : 「まだ先日の事を考えておったのか」 (09/27-12:39:51)
アシャラ : 「…あの時、貴女に求められた"次善"を、私は見出す事ができませんでした」 (09/27-12:40:22)
アシャラ : 「結果、貴女を危険に晒す事になっってしまいました……」 (09/27-12:40:48)
アンネリーゼ : 「ふむ。確かに汝ら3人は妾の期待に応えるような返答は出来なかったな」 (09/27-12:42:25)
アシャラ : 「…そもそも、あのような事態(撤退)に陥ったのも、私が務めを果たしきれなかった事が………」またうつむいた (09/27-12:42:34)
アンネリーゼ : 「ま、それに関しては良いのだ。結果的に皆で脱出出来たのだし、高貴なる者は自ら率先して危険に身を晒すべきでもある」 (09/27-12:43:17)
アンネリーゼ : 「汝、よもやあの事態に陥ったのが自分一人の責任だと考えてはおらぬであろうな?」 (09/27-12:43:38)
アシャラ : 「義務を、誓いを果たせなかったのは事実です…」 (09/27-12:44:38)
アンネリーゼ : 「……それが果たせず、一人が死した時点で罪の意識に苛まれ、冷静さを欠き、妾の言葉にも答えられなかった、と?」 (09/27-12:46:13)
アシャラ : 「!……返す言葉もございません、私は、その事をこそ悔いているのです。」 (09/27-12:47:26)
アンネリーゼ : 「愚か者が」 (09/27-12:48:12)
アシャラ : 「……」 愚か者、相応しい言葉だと思う。人を救えぬアル=ハリールなど、救われない (09/27-12:49:07)
アンネリーゼ : 「あの場で汝が支えるべき者は、ブレイズただ一人であったのか」 (09/27-12:49:12)
アンネリーゼ : 「汝は、ブレイズ、ヘカート、キルノア、妾の4名全てを支える為にあの場に立っておったのではないのか?」 (09/27-12:50:04)
アシャラ : 「はい……命ある者の為に最善を尽くすべきでした。」 (09/27-12:50:32)
アンネリーゼ : 「その命ある者、にはブレイズも含まれておるのであろうな?」 (09/27-12:52:44)
アシャラ : 「……ですが、彼は」 蘇生の結果は恐ろしくて聞き出せてはいなかった (09/27-12:54:01)
アシャラ : 「……」 蘇った彼に非難されることに畏れを抱いていた (09/27-12:54:31)
アンネリーゼ : 「あの時点では、妾はあやつの命が失われた、とは思っていなかった」 (09/27-12:55:13)
アシャラ : 「それは、」 蘇生によって取り戻せる命、と言いたいのか (09/27-12:55:57)
アンネリーゼ : 「直ぐ様持ち帰ってやれば、あやつにはまだ命を紡ぐ事の出来る可能性があったからだ」 (09/27-12:56:13)
アンネリーゼ : 「蘇生をあやつが受け入れなかったのであれば、それはあやつ自身の意志。妾にはそこまでは操れぬが……」 (09/27-12:57:10)
アシャラ : 「……」 事実だ。(蘇生)結果がどうなったのかはともあれ、可能性を繋ぐ事は出来たと言える (09/27-12:57:22)
アンネリーゼ : 「だが、あの場でその選択をあやつに与えられる者は、妾たち以外を置いて他には居なかったのだぞ」 (09/27-12:57:29)
アシャラ : 「私は……その点においてさえも責務を果たせていなかったのですね…」 (09/27-12:58:40)
アンネリーゼ : 「誰かの死を目の当たりにして、冷静で居るのは難しい。当然である」 (09/27-12:59:21)
アシャラ : 「……」 この少女は、その中にあって冷静ではなかったか? どうしてその様に強くあれたのだろう (09/27-13:01:10)
アンネリーゼ : 「だが、その困難を乗り越え、次善の策を見出す事に全力を賭けるのが、人を導く者の責務だ」 (09/27-13:01:11)
アンネリーゼ : 「なぜ妾があの場でああも冷静で居られたのか、という顔をしておるな」 (09/27-13:02:26)
アシャラ : 「……」 私は氏族の長(アシャラ)として、その責務を全うできなかった (09/27-13:02:32)
アシャラ : 「……」 頷いた (09/27-13:03:57)
アンネリーゼ : 「言っておくならば、妾もそう冷静で居られた訳ではなかった」 (09/27-13:04:13)
アンネリーゼ : 「仲間が死ぬというのは初めてであったし、実際、語気を荒げてしまった。己の無力さを嘆き、今にも八つ当たりのように誰かに掴みかかりそうな勢いであったからな」 (09/27-13:05:14)
アシャラ : 「…とてもそのようには、」 否、そうだったろうか。あの時、誰よりも必死に、生き残る為の手を探っていたこの少女は、助けを求めていたのではないか (09/27-13:05:29)
アシャラ : 「……申し訳ございませんでした。」 重ねて謝罪を口にした。やはり、私は手をこまねくばかりで助けになれなかった (09/27-13:06:50)
アンネリーゼ : 「妾の求めている答えは、謝罪ではないぞ」 (09/27-13:07:15)
アシャラ : 「……私に、責務を果たせと  仰るのですね」 (09/27-13:07:51)
アンネリーゼ : 「然様(いかにも)(09/27-13:08:09)
アシャラ : 「この先も、何を失おうとも…果たし続けよ、と……」 (09/27-13:08:22)
アンネリーゼ : 「人は、初めての事を上手くなど果たす事は出来ぬ」 (09/27-13:08:58)
アンネリーゼ : 「だが、仲間の死を初めて体験しながら、妾がどうにか踏み止まる事が出来たのは何故か分かるか?」 (09/27-13:09:18)
アシャラ : 「いいえ…」 (09/27-13:09:50)
アンネリーゼ : 「見た事があるからだ。そのような時、どうすれば良いのかを」 (09/27-13:10:54)
アシャラ : 「……貴女は、それを何処で…」 あの経験を何度も乗り越えてきたというのか (09/27-13:11:39)
アンネリーゼ : 「父だ。その姿を、私は真似た」 (09/27-13:12:28)
アンネリーゼ : 「妾の父上は、騎士である。戦いに赴く身として、何度も仲間の死を体験している」  (09/27-13:12:59)
アンネリーゼ : 「詳細を語っていては日が暮れる故に省くが……昔、妾のせいで父上の知人が命を落とすハメになった事がある」 (09/27-13:14:06)
アシャラ : 「……」 それはおそらく、この少女にとって最も苦い思い出なのだろう (09/27-13:15:01)
アンネリーゼ : 「同行者たちは狼狽えたが、父はまるで機械のように冷静であった。ただ冷徹に現実を見、残る者たちの命と遺体を守って、街へと帰還した」 (09/27-13:15:07)
アシャラ : 「……お父上は、貴女を責められましたか…?」 (09/27-13:15:37)
アンネリーゼ : 「……」 その問いには、首を横に振り。 「結局、死した者は帰って来なかった。だが、父はやはりその報告を聞いた時も態度を崩さなかった」 (09/27-13:16:25)
アンネリーゼ : 「他の仲間たちも、妾も、父を非難した」 (09/27-13:16:35)
アンネリーゼ : 「“父上は人の気持ちが分からぬうつけ者なのか”と」 (09/27-13:16:57)
アンネリーゼ : 「父はそれにも何も答えなかった」 (09/27-13:17:15)
アンネリーゼ : 「……その後、妾は見たのだ」 (09/27-13:17:23)
アンネリーゼ : 「父が部屋で独り、失った仲間との思い出を懐かしみながら、咽び泣く姿を」 (09/27-13:17:54)
アシャラ : 「……」 強い方なのだろう、冷たく、正しく、そして、孤独な (09/27-13:18:17)
アンネリーゼ : 「何故、そんな事をしているのか。皆の前で泣かぬのか、当時の妾には理解出来なかった。だから問うたのだ」 (09/27-13:18:52)
アンネリーゼ : 「『私たちは、難しい事を率先してしなければならない』と、当時の妾にでも理解出来るような言葉でな」 (09/27-13:20:00)
アシャラ : 「……」 (09/27-13:20:21)
アンネリーゼ : 「逆に漠然としすぎていて、分かり難かったが……恐らく、その真の意味は自分で探すべきだということであったのだろう」 (09/27-13:20:31)
アンネリーゼ : 「そして妾は、そこからひとつの答えを導いた」 (09/27-13:20:57)
アンネリーゼ : 「人は誰しも初めての事は上手く出来ない。だが、手本があればそうではない」 (09/27-13:21:30)
アンネリーゼ : 「妾のような高貴なる者は、皆を導く存在だ。――故に、誰かが迷わぬように手本とならねばならぬ。困難な時であればある程な」 (09/27-13:22:03)
アシャラ : 「…貴女が、人の手本たろう……?」 (09/27-13:22:18)
アシャラ : 最後に と が抜けた (09/27-13:22:57)
アンネリーゼ : 「うむ」 (09/27-13:23:10)
アンネリーゼ : 「今回、汝はそんな妾の姿を見た」 (09/27-13:24:00)
アンネリーゼ : 「今回は初めてだ。妾は汝を責めはせぬ」 (09/27-13:24:32)
アンネリーゼ : 「だが、次はそうではない。汝が少しでも人を導く者であろうとするのならば、次に似たような事態に陥った時は強く振舞え」 (09/27-13:25:11)
アシャラ : 「…貴女は、愚か者です……」 仮面(アシャラ)の剥がれた(ラティーファ)などに、まだ期待を抱くというのか (09/27-13:25:40)
アンネリーゼ : 「失敬な奴である。妾を愚か者呼ばわりするとは」 (09/27-13:26:06)
アシャラ : 「ですが、」 (09/27-13:26:12)
アシャラ : 「…私は貴女がそのように在る事を、感謝いたします。」 (09/27-13:27:13)
アンネリーゼ : 「うむ、するが良いぞ。感謝や賛辞ならば、いくらでも受け付けておる」 (09/27-13:27:59)
アシャラ : 「貴女のお父上が示し、貴女が示したものを、手本とさせていただきましょう」 (09/27-13:29:00)
アンネリーゼ : 「期待しておるぞ」 鷹揚に頷いて。 (09/27-13:29:33)
アンネリーゼ : 「あ、ひとつ勘違いしておってはならぬから補足しておくが」 (09/27-13:29:44)
アンネリーゼ : 「何も落ち込むな、とかそういう事を言っておるのではないからな?」 (09/27-13:30:02)
アシャラ : 「ですから、どうか私が貴女へ報いることが出来るその時まで、どうかご無事で」 (09/27-13:30:03)
アンネリーゼ : 「嘆き、悲しむ場を選べ、と言っておるだけである。乗り越えた後、このような場での相談や愚痴ならば妾も聞いてやるからな」 (09/27-13:31:00)
アンネリーゼ : 「任せよ。妾が無事でない事などあるものか」 (09/27-13:31:10)
アシャラ : 「ありがとう、ございます……」 深々と頭を下げた (09/27-13:32:14)
アンネリーゼ : 「うむうむ、心地良い」 (09/27-13:32:46)
アシャラ : 張り詰めていたものが途切れたのか、ふっと眠気が襲い (09/27-13:33:07)
アシャラ : かくんと下がった頭が ゴンと テーブルに (09/27-13:33:37)
アンネリーゼ : 「Σ」 (09/27-13:34:07)
アンネリーゼ : 「……よもや汝、一睡も出来ておらなんだのか?」 (09/27-13:34:22)
アシャラ : 「~~っ」 額にある第三の目はシャドウにとってとてもデリケートなものです。顔を上げてみればそれはもう涙目になっていても仕方はないくらいには (09/27-13:34:40)
アシャラ : 「…まだ一晩では、ありません、でしたか?」 額のまぶたを押さえつつ (09/27-13:35:49)
アンネリーゼ : 「あーあー……」 真っ赤っ赤だわ。大事にしなさいシャドウの大事な目。 (09/27-13:36:28)
アンネリーゼ : 「一晩でも眠れておらぬのは問題である」 (09/27-13:36:40)
アンネリーゼ : 「汝、何処に宿を取っておるのだ」 (09/27-13:36:53)
アシャラ : 「"将軍"の所でお世話になっております…」 皆朱の矛槍亭の主の俗称の一つを口にした (09/27-13:37:44)
アンネリーゼ : 「あそこか……」 ちょっと距離があるな。 「妾の部屋――は今はダメであるな……」 (09/27-13:38:44)
アンネリーゼ : 「女将よ、一部屋用意せよ。アシャラを眠らせる」 (09/27-13:38:57)
アシャラ : 「いえ、大丈夫です。問題、ありません」 第三の目を抑えているせいか、バランス感覚がおかしい。頭が左右に揺れるよ(それは睡眠不足と精神疲労です (09/27-13:39:53)
アンネリーゼ : 「問題があるように見えるから言っておる」 (09/27-13:40:11)
アンネリーゼ : 「ほら、立て。部屋は空いておるようだ、行くぞ」 (09/27-13:41:05)
アンネリーゼ : 席を立って、アシャラの腕を取って立ち上がらせよう。 (09/27-13:41:22)
アシャラ : 「…お手間をおかけします。」 ふらりともたれれば上背の勝る分、のしかかる形になってしまうだろうか (09/27-13:42:49)
アンネリーゼ : 「うむ」 力はあまり無い。割と必死だが、それを表情には出さぬようにして支えて。 「女将よ、妾が後で食事を摂っておる最中に妾の部屋も掃除しておけ。シーツと枕を取り替えるのだ、良いな」 カウンターの近くを通る時に女将に言って。 (09/27-13:44:53)
アンネリーゼ : そのままアシャラを空き部屋に連れていって眠らせましょう。 (09/27-13:45:06)
アシャラ : あまり散らかさないでね、という女将に見送られつつ (09/27-13:45:39)
アシャラ : 仮の宿でひとまず休む事となりました (09/27-13:46:05)
アンネリーゼ : となりました。 (09/27-13:46:46)
アンネリーゼ : こんなところか。 (09/27-13:46:50)
アシャラ : 後で二人の部屋それぞれに黄金の蜂蜜酒が届けられたかもしれない。この蜂蜜酒はサービスよ (09/27-13:47:01)
アシャラ : うむ (09/27-13:47:05)
アンネリーゼ : わあい。 (09/27-13:47:23)
アンネリーゼ : では撤退するか。おつかれにゃん<> (09/27-13:47:32)
アシャラ : おつかれにゃん (09/27-13:47:41)
SYSTEM >  様が退室しました。 (09/27-13:47:50)
SYSTEM >  様が退室しました。 (09/27-13:47:53)
発言統計
アンネリーゼ73回54.1%2444文字49.3%
アシャラ57回42.2%2266文字45.7%
 5回3.7%249文字5.0%
合計135回4959文字