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20121222T_0

SYSTEM > スフィーリア様が入室しました。 (12/22-22:58:50)
TOPIC > 〈青鱗の飛竜亭〉――深夜 by スフィーリア (12/22-22:59:43)
スフィーリア : 「すみません、こんな夜更けに。もうお休み中でしたか?」 (12/22-23:00:45)
スフィーリア : 「1杯だけ戴いたら、あとは自分で片づけておきますので、どうぞ休んでください」 (12/22-23:01:33)
スフィーリア : 「…………ふう」 (12/22-23:01:47)
スフィーリア : 「いけませんね、こんなことでは」 話す相手は、琥珀色の鏡に浮かぶ影だ。 (12/22-23:02:50)
スフィーリア : 「割り切っているつもりでも――いえ、実際に、敵対する相手から指摘される分には痛くも痒くもないのですけれど」 (12/22-23:04:11)
スフィーリア : 「けれど……身内から指摘されるのは、やはり耳が痛いものですね。あるいは胸でしょうか」 (12/22-23:04:36)
スフィーリア : 「……もっとも、あの当時に同じ指摘を受けたとしても、やはり押し通したのでしょうね」 (12/22-23:06:06)
スフィーリア : 「というより、指摘されてはましたね。当初から……」 (12/22-23:06:33)
スフィーリア : 「それなのに押し通して、推し進めて……結局、未完で終わってしまった」 (12/22-23:08:21)
スフィーリア : 「大義だけが失われ、私利私欲に用いられ続けることにならなかったのは、不幸中の幸いと言うべきでしょうか」 (12/22-23:09:52)
スフィーリア : 「もし、あの魔地震動機の余波で各地のジェネレーターに不具合が発生していなかったら、大義が失われるだけの結果だったなら、それこそ取り返しの付かないことにいたはず……」 (12/22-23:12:27)
スフィーリア : 「本当に……本当に、私は幸運ですね」 (12/22-23:12:44)
スフィーリア : 「まったく……吐き気を催すほどに」 (12/22-23:13:12)
  : 「――逆に、蛮王が起つことがなかったら、あの地震動が起きていなかったら、今頃どうなっていただろうな?」 (12/22-23:15:10)
スフィーリア : 「――」 (12/22-23:15:28)
  : 「そう構えるな。まだそなたを“見つけた”わけではない」 (12/22-23:16:11)
スフィーリア : 「なるほど、これは質の悪い啓示ですか」 (12/22-23:17:27)
スフィーリア : 「どういう風の吹き回しです?」 (12/22-23:17:40)
  : 「何、愛しの君が、柄にもない悩みを口にしているようだったのでな」 (12/22-23:18:12)
スフィーリア : 「……やめてください。不愉快です」 (12/22-23:18:37)
  : 「クク。『どこが柄にもないのか』とでも聞きたそうな間が空いたな」 (12/22-23:19:39)
  : 「いや、そなたのことだ、呑み込むときには悟っていたかな?」 (12/22-23:20:33)
スフィーリア : 「……もし計画が成就していれば、今頃あなたは遍く世界のどこにも存在していなかったでしょうね」 (12/22-23:21:12)
  : 「そなたの想像したとおりの展開であれば、な」 (12/22-23:21:40)
  : 「我らが逢瀬を果たした最初の夜――」 (12/22-23:22:57)
  : 「約した再会を果たした夜――」 (12/22-23:23:38)
  : 「その次の夜、そのまた次の夜」 (12/22-23:23:54)
  : 「手を変え、品を変え、行き着いたのが数の暴力であったのだろうが、それも潰え」 (12/22-23:25:51)
  : 「これからどうするつもりだ? いいかげん、余の下へ降る気になったか?」 (12/22-23:26:32)
スフィーリア : 「ご冗談を」 (12/22-23:26:40)
  : 「そう来なくてはな」 (12/22-23:27:30)
  : 「数を揃えるのが無理だった以上、残るは“剣”に縋るくらいか?」 (12/22-23:28:47)
  : 「それとも、また新たな手を打ってくるのかな?」 (12/22-23:29:00)
  : 「次の逢瀬を楽しみにしているとしよう――」 (12/22-23:29:16)
スフィーリア : 「……――はぁっ」 (12/22-23:29:55)
スフィーリア : 抑えていた呼気が解き放たれ、腑の底が熱を訴えてくる。 (12/22-23:30:47)
スフィーリア : 「まだ、です……まだ……」 (12/22-23:31:08)
スフィーリア : 余分に代金を残し、街に、夜の闇に消えていく…… (12/22-23:31:34)
SYSTEM > スフィーリア様が退室しました。 (12/22-23:31:37)
発言統計
スフィーリア23回60.5%649文字61.9%
 15回39.5%399文字38.1%
合計38回1048文字