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20130114T_0

SYSTEM >  様が入室しました。 (01/14-22:11:09)
SYSTEM >  様が入室しました。 (01/14-22:11:44)
  : みはえるくん住所は。 (01/14-22:12:13)
  : らいふぉすしんでんか。 (01/14-22:12:16)
  : せや。 (01/14-22:12:57)
  : ライフォス神殿には流石にあんまりいかないし。。何処の宿が一番よく利用する? (01/14-22:13:33)
  : どこもあまり変わらないようは気はするな (01/14-22:14:02)
  : トレーニング中に外で出くわしたりしてもいいぞ (01/14-22:14:22)
  : いいだろう。 (01/14-22:14:38)
  : 外ってどの辺りでトレーニングしてるんだ。 (01/14-22:14:47)
  : 人通り少なめの外周をランニングしたり (01/14-22:15:19)
  : したり。 (01/14-22:16:07)
  : 運河沿いとかかもしれないが (01/14-22:16:12)
  : じゃあ運河沿いで。 (01/14-22:16:20)
  : 夜でいい? (01/14-22:16:22)
  : よかろう。 (01/14-22:16:27)
TOPIC > 王都 シーア河流域 夜 by   (01/14-22:17:01)
  : あ、適当に走ってていいですよ。 (01/14-22:17:18)
  : 寝る前の走りこみや…… (01/14-22:17:26)
ミハエル : 「―――」 深夜、普段より幾分かラフな格好で運河沿い走る男。 (01/14-22:18:12)
オルハ : 「――精が出るわね」 そんなミハエルに横から投げかけられる声。 (01/14-22:19:33)
ミハエル : 「――」 と。たた、と停止。 「……貴女は……」 声の飛んできた方を見て。 (01/14-22:20:27)
オルハ : 「ごめんなさい。邪魔だったかしら? 姿が見えたからつい声を掛けてしまったのだけれど」 暗闇からゆっくり姿を現そう。 (01/14-22:21:21)
ミハエル : 「……オルハさん、でしたか」 確か、そういう名だった筈だ。 「いえ、お気になさらず」 (01/14-22:22:49)
オルハ : 「覚えていてくれて嬉しいわ。貴方のような武勇に優れた相手に覚えていてもらえるのは、特にね」  (01/14-22:23:30)
オルハ : 「そう。邪魔でなければ良かったわ。……いつもこの時間に走りこみを?」 (01/14-22:23:54)
ミハエル : 「武勇に優れる、など。まだまだ未熟な身です、私は」 (01/14-22:24:47)
ミハエル : 「……ええ、日課です」 (01/14-22:25:30)
オルハ : 「謙遜ね。聞けば、随分と多くの流派の技を修めているそうじゃない?」 (01/14-22:26:04)
ミハエル : 「形ばかりなぞっただけの虚ろな剣です。“修めた”などとは、到底言えない」 (01/14-22:28:54)
オルハ : 「実力を持っても驕らない姿勢は好印象だけれど、それで虚ろだなんて言われてはこちらの立場がないわね」 苦笑しつつ、河原に腰掛けよう。 「どう? 少しは休憩でも」 (01/14-22:30:49)
ミハエル : 「実戦で有用な技術ばかり習得しているに過ぎないのです。決してその流派の真髄に至っているわけではない」  「……」 無言で腰掛けたわ。 (01/14-22:36:25)
オルハ : 「――ああ、そういう考え方もあるのね。実戦で役に立つのならば、それで構わないと思っている私には思いつかない考えだわ」 思わず感心したような吐息を漏らして。 「ふふ、良かった。てっきりスルーされるんじゃないかと心配していたわ」 (01/14-22:39:32)
ミハエル : 「その流派の中身、本質を体得していないのですから、虚ろとしか言いようが無いのですよ」  「……勿論、実戦向けの技術のみを求めることが悪いこととは言いません」 フォローするようにつけたし。 (01/14-22:43:19)
オルハ : 「無理にフォローしてくれなくてもいいわよ。私自身はその考えに納得しているのだし、ね。勿論、その本質も得られた方がより良いのは間違いないでしょうけれど」 (01/14-22:44:43)
オルハ : 「ただ、虚ろなだけの技では、あの剣を使いこなす事は出来ないんじゃないかしら」 (01/14-22:46:35)
ミハエル : 「……そうですか」 フォローいらんいわれたわ。 「……そうですね。技術も本質も、双方とも会得できるのが最良なのでしょうが」 (01/14-22:46:56)
ミハエル : 「技を使いこなせるかどうかは、修練次第でしょう。私の場合、暇な時間をそれに費やした結果に過ぎません」 (01/14-22:49:25)
オルハ : 「……そう言われると、ひとつ疑問が浮かんで来たのだけれど」 (01/14-22:51:57)
ミハエル : 「何でしょうか」 (01/14-22:52:32)
オルハ : 「一つの流派を極める前に、別の流派に手を伸ばす……自分で最良の結果を得られてはいないと思っているのに、どうしてそんな行為を繰り返しているのかしら」 (01/14-22:52:57)
ミハエル : 「……見切りがついてしまうのです」 (01/14-22:56:03)
オルハ : 「……見切り?」 (01/14-22:56:28)
ミハエル : 「このまま突き詰めたところで己の望むものは得られないだろう、と」 (01/14-22:57:01)
オルハ : 「貴方の望むものって、何かしら」 (01/14-22:57:35)
ミハエル : 「……言葉にするのは難しい。というより、自分自身の中でも具体的なカタチをしていないのですが」 (01/14-22:59:43)
ミハエル : 「それでも敢えて言うなら、そうですね……“悟り”でも開ければと」 (01/14-23:00:13)
オルハ : 「……悟り、ね。武術的な意味でなら、いつかは得られるかもしれないけれど、どちらかというと貴方は宗教的な悟りを求めていそうな感じだわ」 (01/14-23:02:48)
ミハエル : 「……そうですね。どちらかと言われれば、後者でしょう」 (01/14-23:04:18)
オルハ : 「でも、武術を極めてもそんな悟りが開けるとは思えないわね。戦神や炎武帝の信者であれば、話は別でしょうけど」 (01/14-23:05:00)
ミハエル : 「精神鍛錬の一環として、武道を用いるのは、そう珍しいことでもありません」 (01/14-23:08:11)
オルハ : 「……まぁそうなのかもしれないけど。……それで、今まで武術を学んで来て、少しくらいは何か掴めたのかしら?」 (01/14-23:09:16)
ミハエル : 「…………」 沈黙が答えだ。 (01/14-23:10:00)
オルハ : 「残念ね。何かあれば是非聞いてみたかったのだけれど」 (01/14-23:10:34)
オルハ : 「そういえば、勝手に始祖神だとイメージしていたけど、宗派は?」 (01/14-23:11:52)
ミハエル : 「……ご期待に添えられるようなことは、残念ながらなにも」 (01/14-23:12:06)
ミハエル : 「そのイメージ通りで、相違ありません」 (01/14-23:12:19)
オルハ : 「いいえ、気にしないで。私が勝手に期待していただけなんだから」 (01/14-23:14:17)
オルハ : 「神官、ではないのよね?」 (01/14-23:14:24)
ミハエル : 「……一介の信者に過ぎません」 (01/14-23:15:07)
ミハエル : 「目指しては、いるのですが」 (01/14-23:15:25)
オルハ : 「そう。真面目で敬虔な信者でしょうし、声が掛かってもおかしくは無さそうなのに」 (01/14-23:16:34)
オルハ : 「貴方なら、何処かの司祭にでも頼めば洗礼してもらえそうなものだけど」 (01/14-23:17:12)
ミハエル : 「……父が高司祭です」 (01/14-23:17:49)
オルハ : 「……けれど、お父上には頼りたくはない、と?」 (01/14-23:18:24)
ミハエル : 「始祖神のお声が掛かってもおかしくないだろうと、そう言う人は他にも居ました。……ですが、事実として私にはそれがない」 (01/14-23:20:19)
ミハエル : 「ならば、私には神官に相応しくないという、相応の理由があるのでしょう」 (01/14-23:21:01)
オルハ : 「門外漢の私からしても、そう思える程だものね。それでも声が掛からないのだから神様って分からないわ」 (01/14-23:21:49)
オルハ : 「あくまでも自分に非があると考えるのね」 (01/14-23:22:09)
ミハエル : 「……でなければ、周りの者の言う通り、私はとうに啓示を受けているでしょうから」 (01/14-23:23:52)
ミハエル : 「故に……その理由を払拭してからでなければ、私には始祖神の神官たる資格はないのです」 (01/14-23:24:40)
オルハ : 「……馬鹿にする訳ではないけれど、よく続くわね。私だったら虚しくなってしまいそうだわ」 (01/14-23:24:55)
ミハエル : 「……仮に続けたくとも、あまり長い猶予は、ないのですがね」 (01/14-23:27:30)
オルハ : 「どういうことかしら」 (01/14-23:28:09)
ミハエル : 「何れは、父の跡を継ぐ必要がありますから」 (01/14-23:28:34)
ミハエル : 「つまらない意地を張っていられるのも、今のうちだけということです」 (01/14-23:29:35)
オルハ : 「貴方の他に跡継ぎがいないのね」 (01/14-23:30:16)
ミハエル : 「―――」  「本来なら、兄が次ぐはずだったのですが、ね」 (01/14-23:31:11)
オルハ : 「……と、ごめんなさい。あまり良くない事を言ってしまったかしら」 (01/14-23:31:51)
ミハエル : 「……いえ、別に亡くなったわけではありません」 勘違いを招く言い方だったな、と。思いつつ。 (01/14-23:32:26)
オルハ : 「なら、あまり信仰に興味のない人だった、とか?」 (01/14-23:33:12)
ミハエル : 「いえ……兄は、成人するよりもずっと以前にライフォスの啓示を受けました」 (01/14-23:34:00)
ミハエル : 「……そして、誰よりもライフォスの神官らしかったと、私は思っています」 (01/14-23:35:06)
オルハ : 「……成程。なんとなくわかったわ」 (01/14-23:35:41)
オルハ : 「出て行ってしまったのね、お兄さんは」 (01/14-23:36:16)
ミハエル : 「ええ」 頷き。 「“神殿があるから救える者がいるのは解っている。だが、それだけでは救いきれない者も大勢いる。だから、そういった人々を救いに行く”、と――」 (01/14-23:38:43)
ミハエル : 「そう言って2年ほど前に旅立ち、それきりです」 (01/14-23:39:44)
オルハ : 「まるで絵に描いたような正義の味方ね」 容易く想像ができてしまう。 (01/14-23:40:08)
オルハ : 「貴方が人族と蛮族の入り交じるこんな土地に居るのも、そのお兄さんの背中を追いかけたいという気持ちがあったから、かしら」 (01/14-23:40:41)
ミハエル : 「……そうですね。そういう気持ちも、あったかもしれません。この国に来ようと思ったのは」 (01/14-23:42:14)
オルハ : 「型にはまった信仰をしていて神官として目覚められなかったのだから、そう思い立つのも当たり前よね」 (01/14-23:44:23)
オルハ : 「帰らなければならない時までに、声が聞こえるといいわね」 (01/14-23:44:48)
ミハエル : 「……そうですね。最も、未だに五里霧中といった有様ですが」 (01/14-23:45:56)
オルハ : 「貴方や私のような年齢で、はっきりとした信念を持っているような人なんて早々居ないでしょ。迷いながらで構わないと思うわ」 (01/14-23:47:25)
オルハ : 「……そういえば、歳も近いでしょうし、無理に丁寧な言葉を使わなくてもいいわよ」 (01/14-23:47:55)
ミハエル : 「気は、急いてしまうのですがね。……ままならないものです」 (01/14-23:49:52)
ミハエル : 「……いえ、歳が近いからと、あまり馴れ馴れしく話すのも、失礼でしょう」 (01/14-23:50:46)
オルハ : 「気持ちは分かるけれど、急いで成果は上がらないでしょうから」 (01/14-23:51:12)
オルハ : 「……それ、暗に私の事を失礼だと言っているとわかってる?」 (01/14-23:51:27)
ミハエル : 「……そういうつもりではなかったのですが」 (01/14-23:52:11)
オルハ : 「まぁいいわ。貴方がそちらの方が楽だというならそれで構わないしね」 (01/14-23:53:03)
ミハエル : 「……はい。別段、無理をしているわけでもありませんので」 (01/14-23:55:38)
オルハ : 「……と、貴方の話がなかなか面白かったからつい質問してばかりになっていたわね。この前の依頼の時の話でもしようかとも考えていたのだけれど」 (01/14-23:56:00)
ミハエル : 「そう大した話では、なかったと思いますが。……この前の、ですか」 (01/14-23:56:57)
オルハ : 「いえ、期待よりもずっと面白かったわ」 (01/14-23:58:40)
ミハエル : 「……そうですか」 (01/14-23:59:05)
オルハ : 「ええ、そう。報告は間接的に聞いたけれど、直接依頼に当たった貴方たちからの話も聞きたいと思って」 (01/14-23:59:10)
オルハ : 「何か気になる点はなかったか、とかね」 (01/14-23:59:23)
ミハエル : 「気になる点、ですか」 (01/15-00:00:28)
オルハ : 「単純に、貴方たちが見て、推測した事とかでもいいわ。蛮族たちの目的とか、所属とかね」 (01/15-00:02:07)
ミハエル : 「……“獅竜伯”に関わりがあったのは、疑いようもないでしょうが」 (01/15-00:03:43)
オルハ : 「ええ、そうよ。貴方たちが倒した蛮族たちは、“獅竜伯”の配下であった可能性が高いわ」 (01/15-00:05:06)
オルハ : 「では、彼らは一体あそこで何をしていたのかしら」 (01/15-00:05:41)
ミハエル : 「……遺跡の探索、でしょう。最も、その遺跡に不審な点が多々見受けられましたが」 (01/15-00:07:40)
オルハ : 「不審な点?」 (01/15-00:07:50)
ミハエル : 「遺跡の中身は、とうの昔に荒らし尽くされていたようでした。灯りもなにも、遺跡としては完全に死んでいた」 (01/15-00:10:48)
ミハエル : 「だというのに、罠だけが稼動状態だった、というのは、不審でしょう」 (01/15-00:11:31)
オルハ : 「そうね。罠だけが生きている遺跡はまったく存在しない訳ではないでしょうけど、複数の罠が稼働したままだった、という感じのようだし」 (01/15-00:13:49)
オルハ : 「……では、遺跡の探索に向かった蛮族と、罠だけが稼動状態にあった遺跡、これはどういう事に繋がると思う?」 (01/15-00:15:09)
ミハエル : 「……」 (01/15-00:15:18)
ミハエル : 「探索に向かった蛮族たちを始末する為に、空の遺跡に入り込み、罠だけを再稼働させた者がいる、ということでしょう」 (01/15-00:16:55)
ミハエル : 「蛮族達の言動も、誰かに嵌められたことを伺わせるものでした」 (01/15-00:17:21)
オルハ : 「罠を仕掛けた人物と、彼らを嵌めた人物は誰になるのかしら」 (01/15-00:18:13)
ミハエル : 「……この一幕を計画したのは、“獅竜伯”でしょう。配下の中で裏切る可能性がある者を、そうして始末したのではないか、と……そう、我々は推測しましたが」 (01/15-00:22:06)
ミハエル : 「罠を仕掛けたのは、当然“獅竜伯”の別の配下の者でしょうが」 (01/15-00:23:43)
オルハ : 「ええ、間違ってはいないと思うわ」 (01/15-00:24:00)
ミハエル : 「……最も、それだけでは違和感も多い」 (01/15-00:25:03)
オルハ : 「でも――」 と言おうとしたら続きがあるようだ。 「聞かせて貰える?」 (01/15-00:25:32)
ミハエル : 「配下を始末するというだけなら、何もそんな回りくどいことをすることはないでしょう」 (01/15-00:26:32)
オルハ : 「ええ、私もまったく同じ事を言おうとしていたわ」 (01/15-00:27:18)
ミハエル : 「直接その者共を呼び出し、処断すれば良いだけのことです」 (01/15-00:27:27)
オルハ : 「……ふふ、選ぼうとしていた言葉まで殆ど同じね」 (01/15-00:28:17)
ミハエル : 「……」 (01/15-00:28:52)
オルハ : 「それなら、次の問題はそんな回りくどい方法をとって、“獅竜伯”にどんなメリットがあったのか」 (01/15-00:29:07)
ミハエル : 「違和感は、他にもあります」 (01/15-00:29:34)
オルハ : 「じゃあ、先にそちらを聞かせてもらおうかしら」 (01/15-00:30:20)
ミハエル : 「彼らを始末するというには、あの遺跡の罠は不足だということです」 (01/15-00:31:02)
ミハエル : 「事実、我々が出くわした時には、それなりに奥に入り込んでいたものの、引き連れた妖魔共の数が減っていた程度で彼らは無傷」 (01/15-00:32:41)
オルハ : 「最終的にトドメを刺すのは――貴方たちに任されていた、ということね」 (01/15-00:33:45)
オルハ : 「そうなると、私のような冒険者かレガロ砦の人たちが、蛮族を発見して報告することまでを見越してのもの、だったのかしらね」 (01/15-00:35:40)
ミハエル : 「…………そうなりますね」 (01/15-00:36:01)
ミハエル : 「何れにしても、恐らくその部分のみが重要だったのではないでしょうか。……我々が彼らと戦うことが、か、始末することが、かは。解りませんが」 (01/15-00:36:54)
オルハ : 「……微妙に引っかかりがありそうな返答ね?」 (01/15-00:37:11)
ミハエル : 「……いえ、その部分に関しては些か不確実すぎるように思えただけです。彼らがそも人族に目撃されない可能性や、我々と入れ違いになる可能性はかなりあるでしょうからね」 (01/15-00:39:51)
オルハ : 「痕跡はかなり目立っていたし、レガロ砦の付近では最近小規模な戦いが頻発していて警戒が強化されていた。その辺りを考慮して、といったところかしら」 (01/15-00:41:16)
オルハ : 「……ともあれ、此処でさっき言った問題に戻るわね」 (01/15-00:42:01)
オルハ : 「貴方たちが彼らと刃を交える事、あるいは回りくどい方法で彼らを始末すること、それにどのようなメリットがあったのか……」 (01/15-00:42:30)
ミハエル : 「……そうですね。そういったものを予想して、彼らを送り出すタイミングを調整したのかもしれません」 (01/15-00:42:49)
ミハエル : 「……一種のゲームのようなもの、だったのかもしれません」 (01/15-00:45:28)
オルハ : 「ゲーム?」 (01/15-00:46:07)
ミハエル : 「“獅竜伯”は……、仮に己が滅ぶことになろうとも、それはそれで面白い、などというような人物です」 (01/15-00:48:55)
ミハエル : 「裏切り者を始末するにしても、ただ殺すだけではつまらないと考えたのではないでしょうか」 (01/15-00:50:23)
オルハ : 「成程、ね。話には、そういう人物だと聞いてもいるし、そういう要素も無くはなかったんでしょうけど」 (01/15-00:51:24)
オルハ : 「どうやら、ちゃんとした政治的な意図もあったみたいよ」 (01/15-00:51:58)
ミハエル : 「……政治的な意図、ですか」 (01/15-00:52:39)
オルハ : 「ええ、こればかりは、貴方たちが彼らと戦った所で得ようもない情報からしか判断出来ない事だけれど」 (01/15-00:53:36)
オルハ : 「貴方たちが討ったフォモールは、どうやら元々“天動伯”からその身柄を預かっていたものだそうでね」 (01/15-00:54:44)
ミハエル : 「……つまり、自身で直接手を下すには問題がある者だった故に、第三者である人族に始末させた、と」 (01/15-00:56:02)
オルハ : 「それだけなら、メリットは薄すぎるわ。十二剣伯たちにとって、“天動伯”は可能な限り親密な関係を保っておきたい相手だそうだし」 (01/15-00:56:49)
オルハ : 「そこにはもう少し、別の要素があったの」 (01/15-00:57:06)
ミハエル : 「……ふむ」 (01/15-00:57:29)
オルハ : 「“獅竜伯”の戦力を削ごうとする為の、“蹂躙伯”……もしくはその配下の働きかけが、ね」 (01/15-00:58:09)
オルハ : 「あのフォモールが離反を考え始めた切欠は、どうやら“蹂躙伯”かその配下との関係からだそうなの」 (01/15-00:59:24)
ミハエル : 「……“獅竜伯”と“蹂躙伯”は、折り合いが悪いという話でしたね」 (01/15-00:59:34)
オルハ : 「ええ、そう。事実かどうかはともかく、蛮族たちの間では、“獅竜伯”の配下を“蹂躙伯”が奪おうとしているなんて噂がまことしやかに囁かれていたわ」 (01/15-01:00:26)
ミハエル : 「……」 ふむ。 (01/15-01:02:11)
オルハ : 「“蹂躙伯”側からの働きかけによって、離反の疑いを掛けられている故に、“獅竜伯”からは危険な任務ばかり与えられて、そして今回命を落とした」 (01/15-01:02:17)
オルハ : 「この場合、“天動伯”はどちらに非があると考えるか。……まぁ、此処までなら両方でしょうね」 (01/15-01:02:43)
オルハ : 「身柄を預かっていながら、危険かつ大して実入りの無さそうな仕事を任せた“獅竜伯”にだって、良い印象は持たないでしょう」 (01/15-01:03:35)
ミハエル : 「でしょうね」 (01/15-01:03:58)
オルハ : 「……けれど、それが本当は実入りの無い仕事などではなく、彼らの実力を信用しての依頼だと実証されたのならどうかしら」 (01/15-01:04:23)
ミハエル : 「……そう見せかける、ということですか。“天動伯”に」 (01/15-01:05:58)
オルハ : 「……」 “見せかけ”だと断言している事に一瞬だけ満足気な表情になってから。 「貴方たちが訪れなかったもうひとつの遺跡。そこに、“獅竜伯”が求めていた魔剣が在ったそうよ」 (01/15-01:07:52)
ミハエル : 「……ほう」 (01/15-01:09:36)
オルハ : 「何処まで大きな効果があるかはまだ何ともいえないけれど……そのせいか“蹂躙伯”と“天動伯”の関係は少しぎこちなくなっているみたいね」 (01/15-01:12:00)
ミハエル : 「てっきり、あの遺跡も空だと思っていたのですが」 (01/15-01:14:28)
オルハ : 「ええ。私もそう思っていたわ」 (01/15-01:15:06)
オルハ : 「……まぁ、魔剣を置いて遺跡としての体裁を整えた可能性もあるけれど。わざわざ、遺跡の罠だけを再稼働させるような手合いだし、ね」 (01/15-01:15:57)
ミハエル : 「そうですね。それも仕込みだという可能性も拭いきれませんが」 (01/15-01:16:32)
ミハエル : 「仮に本物だったとして、彼らが成功すれば欲しい魔剣が手に入る。失敗したとして、政敵の関係が悪化する」 (01/15-01:17:56)
オルハ : 「どちらに転んでも損はしない訳ね」 (01/15-01:19:08)
ミハエル : 「そのようですね。……もっとも、罠の仕込みを考えれば、後者に重きが置かれていたのでしょうが」 (01/15-01:19:49)
オルハ : 「ええ、そうでしょうね。結局、“獅竜伯”は魔剣も手に入れたのだし」 (01/15-01:21:02)
オルハ : 「……ふう、話して正解だったわね。この話も、予想以上に面白かったわ。長話になってしまったのは謝罪しないといけないけれど」 (01/15-01:22:21)
ミハエル : 「……成る程」 そちらはそちらで、本命の探索者に回収させたと。 (01/15-01:23:50)
ミハエル : 「いえ。謝罪する必要はありませんが……一つ、聞いても構いませんか」 (01/15-01:24:51)
オルハ : 「何かしら」 (01/15-01:25:29)
ミハエル : 「何故、この話を私に」 (01/15-01:25:54)
オルハ : 「ひとつは勿論、あの依頼を請けた人物だったから。もうひとつは、私が個人的に貴方に興味があったからね」 (01/15-01:28:33)
ミハエル : 「……興味?」 (01/15-01:28:51)
オルハ : 「ええ。私も武に携わる者として、少なからず流派には興味があるもの。貴方のような多彩な人なら尚更ね」 (01/15-01:30:20)
オルハ : 「それに……」 (01/15-01:30:25)
オルハ : 「〈覇門(あの剣)〉も持っているしね」 (01/15-01:31:44)
ミハエル : 「……」 (01/15-01:32:02)
オルハ : 「さて、と。私はそろそろ宿に戻ろうと思うけれど、ミハエル君はどうする?」 (01/15-01:33:50)
ミハエル : 「……武芸者としてならば、別の者を見たほうが良いように思いますが」 (01/15-01:34:08)
ミハエル : 「……私は、このまま神殿へ戻ります」 (01/15-01:34:36)
ミハエル : そう言って立ち上がり。 (01/15-01:35:02)
オルハ : 「そうね。それだけなら、それこそ“万技の竜王”でも見た方がいいと思うわ。でも、それだけではないということよ」 (01/15-01:35:06)
オルハ : 「そう。それなら、ついでに途中まで送って貰おうかしら。女の夜歩きは危ないから」 冗談らしく言って立ち上がる。 (01/15-01:36:42)
ミハエル : 「期待に応えられるようなものがあるかは、保証しかねますが」 (01/15-01:36:45)
オルハ : 「期待しているのはこちらの勝手な都合だから、ミハエル君は何も気にしなくていいわ」 (01/15-01:37:50)
ミハエル : 「その程度でしたら、構いません」 必要性があるかは甚だ疑問だが。 (01/15-01:38:50)
ミハエル : 「……そうですか」 (01/15-01:39:01)
オルハ : 「ありがとう。じゃあ、行きましょうか」 (01/15-01:39:53)
ミハエル : 「解りました。宿は何方に?」 (01/15-01:41:02)
オルハ : 「定期的に変えているの。同じ所は飽きるから。今は――」 と少し先を歩いていこう。 (01/15-01:43:03)
ミハエル : ではそれに続く感じで (01/15-01:43:40)
オルハ : そんな感じで送って貰ってお疲れ様でした>< (01/15-01:43:46)
オルハ : ))) (01/15-01:43:55)
SYSTEM >  様が退室しました。 (01/15-01:43:59)
ミハエル : 送って行ってお疲れ様でした>< (01/15-01:44:09)
SYSTEM >  様が退室しました。 (01/15-01:44:11)
発言統計
オルハ98回47.1%3878文字55.4%
ミハエル94回45.2%2917文字41.7%
 16回7.7%208文字3.0%
合計208回7003文字