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20131005V_0
- 2013/10/05◥
- SYSTEM◥
- 15:49:08
- テレサ様が入室しました。
- TOPIC◥
- 15:49:47
- 青亭裏手、晩 by テレサ
- テレサ◥
- 15:50:54
- ひっそりとこっそりと誰にも知られず誰にも気づかれず私はここにいるのです。
- 15:54:40
- 昼間は一般人含め多くの人で賑わう飛竜亭も夜、それも裏手となると全く人の気配がない。店の灯りの僅かに届かない暗闇の中、腰を下ろし一冊の本を読み耽る少女が一人
- 15:56:39
- 黒髪は闇に融け込み、青白い肌だけがぼうと浮かび上がる。少しばかり夜目の利くものが見たとしたら亡霊かと疑われても不思議ではない、そんな印象の少女である。
- 15:59:30
- 「……」『古代魔法の復興と再編』というタイトルの本を読み耽っている。著者はティルダンカル。ザルツ地方に住まう老タビットの魔術師である。
- 16:02:43
- 「……」故郷――”魔法王国”と称されるエステリア王国でも『画期的な魔術運用である』と評価されている彼ら、古代光魔党の書を入手したのは実家にいた時である。
- 16:04:31
- 「……」その時は一通り読みこんだものの理解が及ばなかった。その後、出奔に至り持ち出したものの”あんなこと”があっては、道中とても読み返す気にもなれなかった。
- 16:06:17
- 「……」外に出たいと思っていた切欠、闇の妖精の力を借りた精神感応はおそらくもう使える筈だというのに、それを試すことが出来ずにいる。
- 16:07:59
- 「……」術の成立には相手が抵抗せずに受け入れる事が電停となる。自分も心を開くから相手にも心を開いてほしい、それを頼む事のなんと難しく感じる事か!
- 16:08:16
- 「……」こんな当たり前の事にも
- 16:09:17
- 「……」こんな当たり前の事にも気づけず、大切な家族や暮らしを投げ出した結果が今の有様だと思うと
- 16:10:00
- 「……っ」溢れ出しそうになるものを抑えて今はこの本に集中しよう。そうしている間は余計なことを考えずに済むのだから
- 16:11:42
- 「……」広域に渡る術を収束し、収斂して二点に向けて投射する技術、単なる魔法拡大による対象数の増加とは全く異なる概念だ
- 16:13:26
- 「……」どちらかと言えば深智魔法の上位にある拡大魔法に近い性質を持っているといえる。それをマナの収束と拡大の組み合わせだけで行うという発想は確かに革新的だ、と今ならわかる。
- 16:14:35
- 「……」対象数を増やす事は難しくないが、収束して二点に分けるとなるとイメージの仕方が変わってくるわけだが…
- 16:15:32
- 「……」先日の依頼で最後の局面、二本の剣を扱う男性が最後に繰り出した技を思い出す。
- 16:19:16
- 「……」立ち位置の変わり続ける中で二体の対象への間合いを計りながら同時にその二体を攻撃するなど普通はできない事だろうと思う。
- 16:21:22
- 「……」特別動きが速かったわけではない、きっと意識の問題なのだろう。大事なことは二つの目標と自分の位置と、手にした武器の間合いと…さまざまな要素を思い浮かべ、自分に置き換えてみる。
- 16:22:16
- 「……」武器ではなく魔法、間合いをはかる必要はほぼないと言っていい。それならば、或いは――
- 16:23:15
- 暗闇の中、少女は身体が冷え切るまで思考に没頭した。別のなにかから目を逸らすように
- SYSTEM◥
- 16:23:19
- テレサ様が退室しました。
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発言統計 |
テレサ | 19回 | 100.0% | 1139文字 | 100.0% |
合計 | 19回 | 1139文字 |