文字:

20131025V_0

2013/10/25
SYSTEM
01:25:45
様が入室しました。
01:25:55
これはむかしむかしのおはなしです。
01:26:29
ある国のある村でひとりの女の子が生を受けました。
01:27:19
ふつうならば、両親から愛され、幸せに暮らしていたことでしょう、そう、女の子がふつうならば
01:28:08
女の子はナイトメアという種族でした。左右に伸びた角、青白い肌、それはまるで蛮族のようで。
01:29:10
女の子はその母親の命を引き換えに生を受けました。
01:29:42
父親は生まれてきたわが子が化け物であったこと、大切な妻を失ったことを嘆き、悲しみ、そして
01:30:01
女の子を殺さずに育てると決めました、その目に暗い昏いものを宿して。
01:31:19
暗い昏い目をした父親に育てられた娘もまた、暗い昏い目をした少女に育ちました。
01:32:22
村の人々からも、父親からも、暗い昏い目を向けられて育った少女の心もまた、暗い昏い井戸の底のように真っ暗でした。
01:33:42
えらい神官様がカミサマの存在を説いても、カミサマなんてこの世にいないと思いました。
01:34:34
そんな暗い昏い目と心を持った少女を、ある一人の男が見つけました。
01:34:54
一本の角、青白い肌を持つ、蛮族のような男でした。
01:36:55
男は少女のどこが気に入ったのか、村を壊しつくすついでに、少女を持ち帰りました。
01:38:08
持ち帰った男は持ち帰った少女に教育を施しました。
01:40:29
男と同じになるように、教育を施しました。
01:41:05
男と同じ、ナイトメアでありながら蛮族となるように、教育を施しました。
01:41:27
少女は男の理想通りに育ちました。少女もまた、人族でありながら蛮族となりました。
01:44:44
蛮族となった男と少女は色々なことをしました。
01:45:04
村を焼き、街を怖し、戦場で戦い、色々なことをしました。
01:45:47
そんな日々が何年、何十年続いたある戦場で、男と少女は危機にみまわれました。
01:46:05
男と少女は自分たちが生き残るために、少女を戦場から逃がしました。
01:46:34
必ずまた会おうと、そう、約束をして、少女を戦場から逃がしました。
01:49:49
少女は約束を飲んで、逃げました。足が動く限り、走りました。
01:50:03
身体が動く限り、走りました。
01:57:03
走り続けるうちに、体力も限界に近づき、そして、ある山奥の中、高い崖から少女は落ちました。
01:57:16
生命に別状はありませんでした、そう、生命には。
01:58:16
代わりに彼女はあるモノを失っていたのです。
01:58:45
そして少女はこの後、一人の冒険者に拾われ、そして
01:58:46
そして
01:58:50
 
01:58:50
 
01:58:51
 
01:59:05
@おそまつさまでした
SYSTEM
01:59:07
様が退室しました。
発言統計
33回100.0%897文字100.0%
合計33回897文字