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種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 43歳 | 私 |
「まだ……こんなにあるのか」─ 積み上がった書類を前にして ─
アルセイン王国の建国者、現国王であり、漆黒の髪と瞳を持つ精悍な男性です。
元は大剣使いとして名を馳せた冒険者であり、20年前、傭兵団や各国からの援軍を引き連れアルセインを蛮族の手から奪還した猛者です。
その戦いの際に“朱の暴君”ヴルガンドを一騎打ちにて打ち破った話はあまりに有名です。
アルセイン王国の建国以後は自ら戦線に赴くことは殆ど無くなったものの、未だにその腕は衰えていません。
経歴から武に偏った人物と思われがちですが、一介の冒険者の身で各国の協力を取り付け、国を立ち上げるに至った政治的手腕も確かなものです。また、時に優しく、時に厳しい父親のような性格であり、知的で温厚な紳士と言えます。
激務の気晴らしに城下町にお忍びでやってくる姿がよく見られ、気さくに話しかけてくることから、民衆には“庶民派王”とも呼ばれ親しまれています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 25歳 | 私 |
「王はいずこにおられるのか」
国王の補佐官で、金髪碧眼の美しい顔立ちの青年です。
若年ながらも文武両道に優れ、王の傍らにあって政務の補佐と護衛を行なっています。
非常に真面目で遊びの無い性格であり、常に鎧を着こみ、冷ややかな表情を崩さないため、気難しく冷たい人物と思われがちですが、何より国を思って行動する姿は王の認めるところです。
度々彼の目を盗んで城を抜けだしてしまう王の行動が頭痛の種であり、完全装備で王を探しまわる姿が頻繁に目撃されます。
その容姿と性格から女性に高い人気がありますが、本人は何とも思っていない様で、浮ついた話は一切聞かれません。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 23歳 | 私 |
「おお!このヴィンプフェリング伯アードリアン感嘆の極み!」
アルセインの北部に領地を持つヴィンプフェリング伯爵家の当主です。
芝居がかった大げさな言い回しとふっくらした髪型が特徴的です。
文化面で評価の高い人物で、芸術を愛し、教育や福祉のために尽力する好青年として知られています。
政治的な能力は未熟で、本人もそれを承知するところですが、優秀な家臣達に支えられて領地経営は順調です。
「ヘボ詩人」などと彼を侮る声もありますが、10年後が楽しみな人物として期待する声も聞かれます。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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リルドラケン | 男 | 63歳 | 僕 |
「一生懸命、のんびりやっていくといいさ」
冒険者の宿〈青鱗の飛竜亭〉亭の主人で、アルセイン奪還にも携わった元冒険者のリルドラケンです。
仕官の道もありましたが、建国後も冒険者を続ける道を選び、様々な問題の解決の為に奔走してきました。
とても面倒見が良い性格で新米冒険者から相談を受ける機会が多く、自身もそれにやりがいを見出し始めてそれならばいっそと思い切って現役を引退し、冒険者の宿を始めるに至りました。
冒険者時代に培った人脈を活かして、商業区・工房区の馴染みから採取・調達・配送といった駆け出しの冒険者にもこなしやすい依頼を優先的に回して貰えるように働きかけています。
“才能に劣る者でも続けていけば、いつか芽が出る(かもしれない)”という信念の元、その手助けを行っていく事が自分の務めだと考えています。
引退後、その翼を羽ばたかせる機会が減ったせいか、丸々と肥え太ってしまった事が最近の悩みですが、顔見知りからは今の方が愛嬌があって良いと概ね好評な為、元の体型に戻れる日はそうそう来そうにありません。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 56歳 | 俺 |
「面子を揃えてきな、とびきりの仕事を紹介してやるぜ」
冒険者の宿〈皆朱の矛槍亭〉の店主で、隻眼と義足が特徴的な中背痩躯の初老の男性です。
眼光鋭く、歴戦の勇士か海賊の船長といった風貌ですが、気さくでくだけた性格をしています。
〈カルハランの戦い〉において自ら傭兵団を率いて参戦し、大いに戦果を上げたと云われています。
建国後、国軍に加わり組織造りに協力してきましたが、基盤が整い始めると一線を退いて宿を開業しました。
尖った人材を発掘し、その才能を伸ばすのが何よりの楽しみだというのが本人の弁です。
軍や古参の傭兵とは今でも太いパイプがあり、その筋から荒事を持ち込まれる機会が豊富です。
訪れる客も荒くれ者揃いで店内は喧噪が絶えませんが、刃傷沙汰になる前に矛を収めるのが不文律となっています。
何故ならば、喧嘩両成敗という名目で、店主自ら嬉々としてして乱入してくるからです。
彼を知る者は「将軍」「大将」「団長」「ボス」「頭」「親父」「クソ親爺」「くたばれ」等と呼び親しんでいます。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間? | 女 | 外見30代? | 私 |
「お願いしたい仕事があるのだけれど……いいかしら?」
冒険者の宿〈黄金の林檎亭〉を切り盛りする美貌の女主人です。
長く艶やかな黒髪を結い上げ、落ち着いた黒いドレスと物柔らかな雰囲気を身に纏った女性です。
その経歴は謎に包まれており、「亡夫に操を立て喪服を着続けている」「凄腕の魔術師」「ハイゼ王国期から生き続けている」「〈カルハランの戦い〉で人族に与したラミア」「特別なメニューを注文すると夜更けに部屋を訪ねて来てくれる」「俺の元嫁」等々、無責任な噂がまことしやかに囁かれていますが、本人はそれを否定も肯定もせず穏やかに微笑むばかりです。
どこで学んだのか、この地方の古い歴史に驚くほど通じており、彼女の元には遺跡絡みの案件が数多く寄せられます。
そうして冒険者達が持ち帰った宝物や情報を、魔術師ギルド・マギテック協会などに売却する仲介役も担っています。
交渉相手からは、狡猾で抜け目の無い“蛇女”と畏れられています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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ドレイク | 男 | 135歳 | 私 |
「君達の武運を祈らせてもらうよ」
レガロ砦で指揮を執る、蛮族将軍の一人です。
爽やかと言うには重みのある声と穏やかな笑みを浮かべる顔は、ドレイクだという事を忘れさせる程誠実さにあふれています。
冒険者達に依頼を出す際に説明役として呼ばれる事も多く、マメな性格は冒険者達にも良い評判を受けています。
また、多くの離反した蛮族や蛮族のせいで孤児となった人族を保護しており、孤児院に多額の寄付をしています。
普段はレガロ砦中央の詰め所で書類仕事に没頭していますが、有事の際は自らの魔剣を携え前線へと赴きます。
その魔剣はトルマリンのように輝く茶の刃を持つと言われていますが、それを知る者は殆どいません。
元の名は“痛みの根”ブエルゴール=ヒルヴァレスといいますが、その名を名乗る事は恐らくもう無いでしょう。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間? | 男 | 30歳? | 私 |
「これは必要な事なのだよ。この国とその民の為にね」
“白壁の港”ドゥーイーの執政長で、癖のある蒼髪と赤い瞳を持つ眼鏡をかけた青年です。
元は“海洋の巨人”スティアナ共和国のマギテック協会に属していましたが、そこから離反しアルセイン王国へやってきた協会員の一人です。
そのような経緯を持つ為、スティアナ共和国には強い不信感を抱いており、それを原動力としてドゥーイーを牽引してきました。
建国の頃から国政や都市開発に携わってきた為既に40を超えていてもおかしくない年齢ですが、見た目は鋭い瞳をもった青年にしか見えません。
故にナイトメアではないかとも噂されますが、彼自身はそれを肯定も否定もしていません。
都市の舵取りが主な仕事ではあるものの、元マギテック協会員らしく銃器の扱いに長け、腰には常に二本の短銃を携えています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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タビット | 男 | 31歳 | 俺 |
「船の上では、俺の事はキャプテンと呼べ」
“白壁の港”ドゥーイーで武装商船のキャプテンを務めているタビットです。
白い毛と赤い瞳を持つタビットですが、その片目は潰れており、深みのある渋い声と共に海の男としての凄みが感じられます。
かつては海賊として活動していましたが、アルセイン王国が成立する際の戦いに協力し、その功績で爵位を得たと言う経歴を持っています。
爵位を持ち武装商船の船長となってからは、先代キャプテンの後を継いで三隻の船を操り、アルセイン西の海を駆け巡っています。
その船はそれぞれ「白波の鯨」号、「青嵐の海豚」号、「赤陽の鯱」号と呼ばれています。
先代キャプテンの頃は、更に「黒鉄の鮫」号と呼ばれる船も保有していたようです。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 27歳 | 僕 |
「 やだなぁ。僕は真っ当な商人ですよ」
ルキスラ帝国に本拠を構える流通大手のマッキンタイア商会、その大旦那の長男であり、リーンシェンク地方での武器取引を一手に手掛けているのがレックス・マッキンタイアです。
身長180cm。外見は黒い髪を持つ身なりのいいスマートなハンサムです。
大店の息子ではありますが、マッキンタイア商会は完全に実力主義であり、彼もまた叩き上げです。
商人としては荒っぽい事で知られ、同業者に遠慮しない為敵は多く居ますが、商談では誠実な為同業者以外の評価は悪くありません。
飄々としていますが、善意には善意を、悪意には悪意を返すある意味分かり易い人物です。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 | 名前色 |
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ドレイク(剣無し) | 女 | ?歳 | わたし | #81ABD5 |
「わたしは――皆を守りたいだけです」
リオーネを取り纏める、まだ若いドレイクです。
外見は15歳ほどの少女のようですが、実年齢は定かではありません(しかし、ドレイクとしてはかなり若い部類なのは間違いないようです)。
ドレイクでありながら始祖神ライフォスの神官で、性格は温厚・誠実ですが、時には大胆な決断をすることもままあります。
本来は魔剣を持った力のあるドレイクでしたが、自身の強すぎる力は周囲に恐れを与えると考え、また忠誠を誓う意味合いも含め、アルセイン国王へ、己の半身である魔剣を捧げたとされています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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ダークトロール | ?歳 | 男 | 俺 |
「俺が、レグラスの剣の代わりとなる」
レグラスに付き従うダークトロールです。
ダークトロールでありながら、ザイアの神官戦士でもあります。
古くは、有力蛮族であったレグラスの母、“銀の雌獅子”の右腕だったと言われています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 48歳 | 俺 |
「全く、お前はホントに頑固だなあ」
アルギエバと共にレグラスに付き従う、人間の男性です。
元々、リオーネを離れづらいレグラスの代わりに、リオーネから王都やレガロ砦など行き来していたのですが、現在ではいつのまにか、リオーネの蛮族に限らず名誉人族など全般に関する雑事も受け持つ羽目になっており、多忙な身です。
レグラスやアルギエバなどの仲間たちとの付き合いは長いらしく、親しげに「マックス」と愛称で呼ばれています。
優れた騎兵であり、大きな戦いが起これば、黒い鎧を纏い、大剣を持ち、騎竜であるアークトゥルスと共に戦場へ赴きます。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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ドラゴン | 男 | 不詳 | 私 |
山吹色の鱗を持つ、マクシミリアンの騎竜です。
〈カルハランの戦い〉以前、蛮族達に囚われていたのをレグラスやマクシミリアン達に解放され、以後彼らに力を貸しています。
五百年は優に超える年月を生きており、相応の思慮深さを持ちあわせていますが、どこか子供っぽいところも稀に見受けられます。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 62歳 | 儂 |
「まだこの席を明け渡す訳にはいかんのだ」
ジュリアノス騎士団領の国家代表であり、騎士達を率いる騎士団総長です。
立派な顎髭を生やした眼光鋭い初老の男性で、騎士団の威容を体現したかの様な堂々たる姿は見る者の気を引き締めます。
ユリアノスは騎士団総長に代々引き継がれる世襲名で、本名はガイウス・サビヌスと言い、〈九騎士家〉の一つサビヌス家の当主です。
かつては武によって名を馳せた人物ですが、本来は政向きの性格であり、総長就任以来内政に力を入れています。
近年、騎士達が特権階級として腐敗しつつあることに頭を悩ませており、領の制度改革を行おうと腐心しています。
しかしながら裏に表に反発も強く、自らが老齢なこともあって、志を引き継いでくれる人材を探しています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 58歳 | 余/私 |
「良くぞ参った。余がフェノメナ王ギーである」
ギー・デジレ・セドリック・エヴァリスト・ド・フェノメナ。
建国王ルノーの血を引く第14代のフェノメナ王国国王で、豪奢な金髪と髭を傭えた厳しい顔付きの偉丈夫です。
20歳で即位して以来、伝統と格式を重んじる政で手堅く国を牽引してきました。
やや保守的で頑固な性格ですが、律儀で清廉な人物として知られています。
古風で堂々とした王であり義理堅く、〈カルハランの戦い〉には自ら兵を率いて参戦した程です。
それ故に、時に露骨とも言える利益主義を取るスティアナ共和国を嫌っている事で有名です。
大の酒好きなのですが、酔うと“豪快すぎる性格”になるため、家臣たちは彼に酒を飲ませぬ様に苦心しています。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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人間 | 男 | 42歳 | 私 |
「政治とは、いかに人々を幸福にするかに尽きる。そしてその“幸福”をプロデュースするのが我々さ」
スティアナ共和国評議会の議長であり、国家元首です。
身なりのいいハンサムな紳士といった風体で、常に柔和な笑顔を絶やしません。
しかし、その笑顔の裏では何を考えているか分からない“狸”としても知られています。
彼の取る通商重視の政策は他国との摩擦を引き起こしがちですが、それを行き過ぎないものとするバランス感覚や、国民への人気取りの巧みさは、彼を傑物と呼ぶに値するものとしています。
演説やパフォーマンスが滅法上手く、スティアナ共和国や彼に良くない感情を抱いている者からは、皮肉を込めて“演出家”と呼ばれています。が、本人はこれをかなり気に入っている様です。
種族 | 性別 | 年齢 | 一人称 |
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エルフ | 女 | 123歳 | 私 |
「私の国で勝手は許さない」
エステリア王国を統治している女王で、エルフとしては珍しい黒い髪と瞳を持つ厳かな空気を纏った美少女です。
城から出歩く事は滅多になく、神秘的な印象を持たれています。
先王より玉座を引き継いで30年になりますが、その統治は概ね安定しています。
エルフ以外の種族を蔑ろにするという事も無く、国民の評判は上々です。
エステリア王家が代々そうであった様に、彼女もまた優秀なウィザードです。
さらに彼女は遺失魔法を有していると噂されており、実際に彼女が〈カルハランの戦い〉に派遣した援軍の中には、常識を遥かに超える稼働時間と巨大さを持つゴーレムが複数存在していました。