SandBox: お砂場(練習ページ)です

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見出(みだ)し 大見出し 1 中見出し 1-1 小見出し 1-1-1 中見出し 1-2 大見出し 2 テスト 小見出し 2-1 小見出し 2-2 日付 リンク その他の文字装飾 テスト 呼毒・呼薬・呼剣 序 一 二

見出(みだ)し

大見出し 1

中見出し 1-1

小見出し 1-1-1

• 項目1
• 項目2
• 項目3

/あ
/い

小々見出し

最小見出し

段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落1段落1段落強調1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1

段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2
段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2
段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2

中見出し 1-2

用語1

いろいろ書いた解説文1と強調単語 *1
段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1

用語2

いろいろ書いた解説文2 *2

用語3

いろいろ書いた解説文3 *3

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大見出し 2 テスト

小見出し 2-1

二重強調

小見出し 2-2

段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落イタリック1段落1段落1段落1段落1段落1段落1段落1
段落1段落1段落1段落イタリックボールド1段落1段落1段落1段落1段落1

段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2

段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2

段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2段落2

レベル0レベル0レベル0レベル0レベル0レベル0

レベル1

レベル1

レベル1

レベル2

レベル2

レベル2

レベル3

• はろ1
  • はろ2
    ろろろろ2
    • はろ3
  • はろ2
    • はろ3
  • はろ2
    • はろ3

      レベル3

      レベル3

      レベル3

日付

日付 &date;

• 日付 2004-08-16

date?

• 2004-08-16

時刻 &time;

• 時刻 07:29:03

time?

• 07:29:03

日時 &now;

• 日時 2004-08-16 (月) 07:30:27

now?

• 2004-08-16 (月) 07:29:03

リンク

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  • 

その他の文字装飾

整形済みテキスト整形済みテキスト整形済みテキスト
整形済みテキスト整形済みテキスト整形済みテキスト

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サイズの変更も可能なルール(SIZE(10))

両方指定(SIZE(20)COLOR(#333399))

打ち消し線

左寄せ

テスト

⇒&label(Ⅰ){85};&label(Ⅰ改){119};
あいうえお&label(Ⅱ){155};&label(Ⅱ改){123};

&label(AW);&label(BT);&label(IB);&label(CG){170};
&label(LL){205};

呼毒・呼薬・呼剣

序

枯れ木のように固まった肉を、引き裂く剣の冷たさを、今も雷光のように思い出す。
極限まで引き伸ばされた一瞬の間に、自らの体が崩壊する音を聞いた。
痛みは無い。あるのは怒りと憎しみ。息に代わり、血に代わり、身体の中を巡るもの。
噴出すままに叩きつければ、刃は二度と持ち上がらなかった。
だが既に傷はのたうつ事を許さぬ深さに及び、ただ一つ残った首をかしげる事もままならなくなっていた。
地に伏した亡骸に覆いかぶさるようにして、身を横たえて。
滅ぶには冷たく熱い流れはとめどなく、されど亡骸が地に還るよりも永い時間が過ぎてもまだ足らず。
そして何時しか亡骸から伸びた天蓋は空を覆い。楔は身体を貫いて縫い止めて。まるで地の底に埋葬されたような姿のまま。
やがて沁み込んできた血に、目を、覚ました。

一

剣の大地ラクシアはリーンシェンク地方の一角、アルセインは、一言に言って新興国家である。
国家としての呈を為していはいるが、その根底を支えるのは未だ『力』であり、『法』ではない。
社会という仕組みそのものがグレーゾーンたるが故に、黄昏色の境界線上に、需要と供給を生み出す者達がいた。
未だ規定されない力と存在をもって、契約に従い望みを叶える。あるいは悪魔のような生業。
自らを好んで未踏の地に投げ込んだその由来を持って、人は彼らを冒険者と呼んだ。
仰々しく言えば上記の通りだが、より分かりやすく言えば冒険者とは何でも屋だ。
未だ整備仕切れていない社会制度に寄り添って、求めと腹具合と好奇心によっていかなる仕事も請け負う。
それも仕事を選ばない事の方が多い。もっぱらその理由は腹具合の方にある。
何もせずとも飢えはするが、仕事は常にあるとは限らないからだ。
ただし、後ろ暗い内容の仕事は別である。その理由もある意味食いつないでいくためだ。

冒険者は自由な立場であるが、それは同時に何の後ろ盾も無いということである。
そんな彼らにとって、信用とは時として金にも血にも代えられない絶対の価値だ。
駆け出しであればあるほど、その価値はより重くなる。一度落とした評判は、そう簡単に取り戻せない。
取り戻すまで食いつなげなければ、時として廃業どころで済む話ではない。

評判を落とすような仕事を請けないために、冒険者が気を使う事の一つが斡旋元である、冒険者の店だ。
一般的に、冒険者は冒険者の店と呼ばれる商家で仕事を請ける。
店側は斡旋料を得る代わりに、その仕事を果たすための便宜を様々に図ってくれる。
冒険者の店を営むのは、多くは元冒険者である。先達としての彼らは引退までに気付いた様々な人脈を元に仕事を集める。
時には密かに冒険者の力量を見定め、仕事を任せられるか否かを判断する事もある。
だが店によっては悪質なものもある。法に触れるような危うい仕事を、そうと知らずに新米の冒険者に宛がうような者も皆無ではない。
またその自覚が無いにしろ、事態の背景をうやむやにしたまま仲介した結果、冒険者が窮地に陥るという場合もある。

冒険者の店と冒険者は、互いに互いの信用を確かめ合うという意味では、対等の立場であるとも言える。
結果として冒険者の店に依頼が持ち込まれる時もまた、店主の眼力が試される。
とはいえ、分かっていても、時に仲介する者の立場として、避けられない難題も持ち込まれる。
人と人の繋がりの上で無視する訳にはいかず、しかし冒険者にも勧め難い、双方の信用を秤にかけるような扱いに困る厄介事。
その仕事も、あるいはその一つと言える物だった。

二

「困ったなぁ、あぁ困ったなぁ、困ったなぁ」
奇妙な韻を踏みながら、青い鱗のリルドラケン――二本足で歩く竜のような姿の人族――が、カウンターの中を歩き回っている。
平均的なサイズが人族の中でも最大級の種族ではあるが、それにしてもこのリルドラケンは大きかった。
それも上だけでなく、横にも。奥にも。さながら巨大な球体の如く。
丸く張り出した腹には巨大なエプロンがかかっているが、その輪郭は一歩歩く毎にゆっさりと動く。
反対側では腰から伸びた太い尻尾が、上を向いたままバランスを取るかのようにぴょいこと跳ねる。畳まれた羽も同じリズムで小さな開閉を繰り返す。
はちきれんばかりのシルエットがゆさゆさと揺れながら片方に動き、カウンターの中で跳ね返るようにくるりと回ってまた動き出す。
口調は全くもって深刻そのものだが、その動きはユーモラスという他に無い。
まるで一人演じる喜劇のような有様で、冒険者の店〈青鱗の飛竜亭〉店主、マルコ＝レイモンドは本日何度目になるかも知れない沈鬱な溜息を吐き出した。たまに深々と吐きすぎて、喉の奥から火の粉が小さく渦巻くように噴出すのは、果たして愛嬌の内と言っていいものか。
「困ったなぁ、どうしたもんかなぁ、困ったなぁ」
断っておくが、威厳もへったくれも無いように見えて、〈青鱗の飛竜亭〉はアルセインでも有数の規模を誇る冒険者の店であり、店主であるマルコも人格者として知られた名物店主である。見た目も中身も丸っこい、などと評される事もあるが。

ただ、今現在は店内には客の姿は無かった。
この規模の冒険者の店では珍しい事ではあるが、ありえないというほどでもない。
何にしろ、右往左往する店主を眺めていたのは手伝いのコボルトだけであり、二階の宿部屋に続く階段から声がかかるまで、結構な時間喜劇の上映は続いた。

「おはようございます、店主さん。何かお困りですか？」
声をかけたのは大柄な男のようだった。
ようだったというのは、その相手に果たして性別というものが意味を成すのか、一見しても分からなかったためである。。
身長は高く、２ｍほど。体格は巨漢というべき立派なもので、厚みがあって肩幅も広いが、店主を水風船とするならこちらはさながら庭石のようである。階段を下る際に踏み出す一歩一歩が、木製の階段を酷く軋ませた。
かっちりと着込んだコートの中に、板金鎧でも着ているのではと疑いたくなるような重量感のある足音である。
その理由は、その顔を見ればあるいは理解できたかもしれない。
大きく四角い鼻、幅の広い額、耳も円く広がり耳朶豊か、微笑を浮かべた口も握り拳を飲み込めそうな大きさである。そしてその豪快な造作の全てが、肌ごと半透明に透けていた。うっすらと白色がかった硬質な輝きは、まるで透明度の高い雪石膏だった。体温を感じさせない、彫像の如き様相である。
ただ、薄く見開かれた眼差しは穏やかだった。マルコに呼ばわった声も、落ち着いた男性のそれだった。
フロウライトと呼ばれる希少種族。彼らは、鉱物で構成された肉体に魂を宿す人族であった。

「やぁオペリオ。この時間には珍しいね。いつも朝は早いのに」

マルコもそこでようやく歩き回るのを止めて笑みを浮かべた。オペリオは小さく頷くと階段を降りきってカウンターへと歩み寄った。

「一昨日仕事から戻って軽く瞑想に入ったのですが、やや時を過ごしてしまいました。どうにも街の時間は足が早い」
「２００年も瞑想しっぱなしだったフロウライトは、僕も君くらいしか知らないからね。どうしたって時間感覚のずれはしょうがないのかもしれないね」

鷹揚に頷きながら、オペリオは店主に水を向ける。

「悪い夢、三歩歩いた後の鶏、死の瞬間。これが何だか分かりますか？」
「へ……？　忘れてる事……ああ、そう！　そうなんだよ、仕事！　急ぎの仕事があるんだ！　良ければ手をかしてくれないかい、オペリオ！？」
「仕事の内容にもよりますが、そもそも、私一人で果たせるような仕事なのでしょうか？」
「うっ、いや、そりゃ無理かな多分……あーでも急ぎなんだよー」
「仕事ー？　急ぎの仕事ー？」

声変わりしていない少年のようなソプラノが響く。
長身の二人が見下ろせばそこに、何時の間にそこにいたのか、カウンターに手を着いて身を乗り出す、金髪の少年の姿があった。いや、刈り込まれた髪型こそ少年のようだが、中世的な顔立ちは少女と言っても通用するだろう。
年のころ１３，４。あどけない顔立ちは幼いながら整っており、どこか彫像めいて見える。冷たい、というのではなく、創造者の意思を感じさせるほどに精緻な印象を、見るものに与える。服装は白いゆったりとした綿の服で、広がった裾はやや手足に比して長く、少年の幼さを余計に強調していた。

「こんにちは、スエロ。何時からそちらに？」
「んーとね、三問？　のとこからー」

スエロと呼ばれた推定少年は、小首を傾げながら答える。

「ねー、それよりお仕事あるの？」
「あ、うん！　ある、あるよ！」

懸命に首を縦に振る店主に、花のように笑ってスエロは言った。

「あーい、じゃ、呼んでくるね！」

言うが早いか、袖を振り回すようにターンして、踊るようなステップで店を飛び出していく。

「あ、あー……す、スエロー」
「はっはっは、さすがフィー。籠に収まらぬ小鳥もさながら、でしょうか」

呆然と見送るしか無かったマルコの横で、オペリオの厳しい顔が穏やかな黄緑の光を浮かべていた。