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ハイゼ王国 Edit

 魔動機文明後期、リーンシェンク地方一帯を支配していた立憲君主制の巨大国家です。
〈大破局〉時、蛮族の電撃的な侵攻により早々に首都が陥落し、各主要都市は混乱の中で各々防戦を強いられる事になりました。
 いくつかの都市は防衛に成功したものの、多くの街が陥落し、王家の血も絶えたため、統一国家は崩壊する事となります。
 生き延びた都市はその後も情勢が安定するまで己を守る他無く、年月が経つうちに多くが独立状態になりました。
 その後、いくつかの統合などを経て、現在のリーンシェンク国家らが形成されています。

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“騎士の国”ジュリアノス騎士団領 Edit

 リーンシェンク地方中部、ベラ湖畔に位置する、一つの騎士団が統治する珍しい形態の国家です。
〈大破局〉時、ハイゼ王国の命により南方の要衝、城塞都市ユリアノスを拠点に付近の防衛に当たった騎士団が、王国の崩壊後もこれを守り抜き独立したという経緯があります。
 その武力の庇護を求めた周辺の街を併合し、現在リーンシェンク地方では最も大きな国家となっています。
 現在、首都ユリアノスの周囲には主要都市が4つあり、その何れもが城塞都市です。総人口は8万を数えます。
 統治体制は選挙君主制と言えます。
 これは、選挙によって騎士団員の中から上級騎士を、さらにその上級騎士の中から元首である騎士団総長を選任する仕組みです。
 但し、投票権は騎士団員にしかありません。
 国家運営は上級騎士会議による合議で行われ、その最終的な承認を総長が行っています。
 総長は騎士会を無視して物事を決定できる総長大権を有していますが、この総長大権は戦時以外で発動されることは滅多にありません。

 騎士は世襲身分では無いため、この国には貴族は存在しません。しかしながら、装備にかかる金銭や騎士見習い(従士)になるためのコネクションの必要性などから家柄は半ば固定化しています。
 中でも、建国の中心となった九人の騎士の家系〈九騎士家〉はその当主が代々上級騎士で、歴代総長は全て九騎士家の出身であるなど、実質的には家柄という名の貴族身分が存在すると言えるでしょう。
 とはいえ、実力を示せば従士過程を経ずとも騎士となる事は可能であり、それが辛うじてこの国の閉塞化を防いでいます。審査は非常に厳しいものですが、それだけにこれらの“成り上がり騎士”達こそが最精鋭とされています。
 この審査を突破し騎士となる者は元冒険者が殆どで、この国で騎士となる事を夢見て冒険者を始めるという若者は数多くいます。
 なお、騎士団員であれば騎兵のみならず魔法使いや銃使いであっても騎士と呼ばれます。
〈カルハランの戦い〉以降は目立った戦いは起きていませんが、蛮族との小競り合いは絶えず、近年では次期総長候補と目されていた名のある上級騎士が戦闘によって命を落とすという悲劇も起きています。

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ミナス Edit

 ジュリアノス騎士団領に属する都市の一つであり、アルセインとの交易の要衝になっています。
 陸路の中継地点としての役割が主ですが、最近は船を使用した交易も発展してきたため、小規模ながら港を有しています。
 城塞都市ではありませんが、その重要性から騎士団の一隊が常時駐屯しています。

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“海洋の巨人”スティアナ共和国 Edit

 リーンシェンク北西部に位置する商業海洋国家です。
 元はハイゼ王国の港湾都市で、〈大破局〉時には損害らしい損害を受けずに防衛に成功しています。
 これは強大な海軍力と、沿岸にずらりと配置された魔動砲による成果と言われています。
 この魔動砲を含め、現在まで多くの魔動機が残されており、魔動機研究も盛んです。
 首都スティアナの人口はおおよそ3万人。周辺地域を含めた総人口は6万人です。
 数多くの商人が集まる交易国家であると共に、南部に肥沃な三角州を抱えるリーンシェンク一の農業国家でもあります。
 共和国評議会による国家運営は拝金主義的な面が強く、権謀術数に長けた強かな国家です。
 金食い虫である常備軍を嫌い、例外である海軍の他は防衛の多くが魔動機頼りとなっています。
 〈カルハランの戦い〉を含む一連の蛮族との戦いには派兵せず、協力の名目で大量に武器を売りつけて莫大な利益を得たため、リーンシェンクの他の国家からは拝金主義と呼ばれ、関係が多少ぎくしゃくしています。
 (これに対し多くのスティアナ人は「少数の地上兵力しか持たぬスティアナに派兵は無理であり、赤字覚悟で武器を放出した事に感謝こそされても批難される謂われは無い」と反発しています)
 とはいえ、スティアナが占める通商路の重要性から、各国とも交易は積極的に行っています。
 近年、勢力を拡大しつつあるアルセイン王国へ警戒の目を向けています。

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“匠の国”フェノメナ王国 Edit

 リーンシェンク北東部に位置する国家です。難攻不落の城塞都市ガフを中心とする国家で、総人口はおおよそ3万人です。
 ガフは良質な鉱山を有し、ハイゼ王国の地方都市の時代から鉱石と鍛冶の街として有名でした。
 そのため〈大破局〉には僻地ながらも蛮族の侵攻を受け、激戦が繰り広げられました。この時、街の防衛と戦後の復興に尽力した将軍が、民衆の熱烈な支持を受けて初代国王となりました。
 現在は鉱山の関連以外にも、様々な職人の住む「技の街」として賑わい、この国の職人が作り出す工芸品は最上級のものとして有名で、「武器でも家具でも迷ったらフェノメナ製」とまで言われる程です。
 それらの産業を支えるための商売も盛んで、街には様々な商人が出入りしており、職人達が奏でる工房の音と相まって活気を見せています。
 しかしながら、海岸線が険しく優良な港を持たないため、工芸品の輸出や、生産量の少ない農作物の輸入に関してスティアナを頼っており、交易が不平等になってしまっているのが悩みの種です。
 近年ではスティアナの影響力を薄めるべく、特に農作物の輸入に関してアルセイン王国との関係を強めようとしています。
 軍事面では、数ではジュリアノスに及ばないものの精強な兵を有する事で知られ、特に大破局時の傭兵隊に端を発するハスカールと呼ばれる精鋭達は、恐れを知らない勇猛果敢な戦士として畏怖されています。

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“魔法王国”エステリア王国 Edit

 リーンシェンク地方南東部に位置する、この地方では唯一ハイゼ王国を下地としていない国家です。その起源は魔道機文明初期にまで遡るとされています。
 ウルズ・エステリア(123歳)というエルフの女王が治めており、その居城のある首都ウィアズには2万の人々が暮らしています。
 エステリア王家は現在に至るまで純粋なエルフの血統であり、国民の総人口も三割をエルフが占めています。
 この国は学問、特に魔法の研究が盛んで、数多くの優秀な魔法使いを輩出していることで有名です。女王も優れたウィザードとして知られています。
 また、レメリア河に隣接し、周囲を森、山、海に囲まれた自然と密接に関係する地域性からか、妖精使いや腕利きの射手が多い事でも知られています。
 他のリーンシェンクの国家とはクレイア山脈により隔てられており、昔から交流は多くはなく国風も多少閉鎖気味です。
 しかしながら、〈大破局〉時にはリーンシェンク各地に援軍を送り、各都市の防衛、奪還に尽力。〈カルハランの戦い〉の時も蛮族の撃退に協力しており、他国からは警戒されつつも概ね好意的な評判を得ています。

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“交易都市”ミシェルガンド Edit

 アルセイン王国、フェノメナ王国、ジュリアノス騎士団領から伸びる街道の交差点に存在する都市です。
 成立は新しく、アルセイン王国の建国以後に交易路の中継点として、上記三国が中心となって築かれました。
 特定の国にだけ利益が傾くことの無い様に、この都市の警護・運営も三国の共同出資により成り立っています。
 ミシェルガンドのライダーギルドは現在ではリーンシェンク地方で最大規模を誇り、様々な騎獣を見ることが出来ます。

by seth

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Last-modified: Mon, 19 Oct 2015 01:03:51 JST (3257d)