以下に記されるのは、MP(マスターペンギン)によるセッションで登場した用語、その索引である。
古代魔法文明の時代、ユーレリア地方の辺境に存在したとされる風光明媚な国。
強大な魔法王が治める国々に囲まれており、いつ侵略されてもおかしくない立地にあった。
それでも“最後”まで独立国でいられたのは、森林資源にも鉱山資源にも“恵まれていなかった”からだろう。
後に、最後の公王が遍歴の賢者に召異魔法の手ほどきを受けたことから、この国の……いやさ、この文明の終末が始まった。
同国の第一王位継承者。
当時の紀行文では、その美しさに言及があったそうだが、他に語るべきものがなかったという説も。
父である最後の公王によって、召異魔法における至上の供物“最も大切なもの”として捧げられることとなる。
その後、魔界の神の祝福を受けたことで、途切れることのない輪廻の中を彷徨っているらしい。
古代魔法文明期に、一から自作した魔剣でもって神格化を果たしたと言われる謎の人物。
自著を除く文献が現存しておらず、直接関係のない文献から類推する形で、近年になってその存在が囁かれるようになった。
神格化した後も、自らの偉業を喧伝することなく、ひたすら鍛冶に専念していたため、他者の“祈り”を得ることができず、皮肉にも、神格化してしまったがために人より短い生涯を閉じることとなった。
晩年、見かねた“炎武帝”グレンダールから救いの手を差し伸べられたものの、事もあろうに「お前様の肉体で“剣”を打たせてやったら麾下に降ろう」などという不遜きわまる条件を提示し、これをはね除けた。
大きな業績は三つ。
自作した魔剣による神格化と、天然自然の魔剣の発見、およびその複製の三点。
最近の調査によると、字か本名か“ダイン”と呼ばれていたらしい。
前述の〈天剣〉を巡る何件かの騒動で、その名を口にした蛮族が居たという報告も上がっている。
〈天剣〉の“刃”を掴むべく、何者かの手で造り出されたアーティファクトのこと。
使い切りタイプであり、使用後は、そのまま“柄”として機能する。
複数の存在が確認されている。
〈天剣〉を巡る何件かの騒動で、蛮族が口にしたことが報告されている、協力者らしき人物。
同じく〈天剣〉の“刃”が生じた地で目撃された、事情に通じていると思しきドワーフとの関係は不明。
風や潮、マグマや地殻変動、そういった自然現象が2方向からぶつかり合うことで生じる“境界”――
見方によっては薄く鋭い、それを“刃”と見なすことが魔法使い界隈ではままある。
その“刃”を掴み、剣の体裁を整えたもの。
それは、人工的に複製されたものではない、天然自然の魔剣ゆえ、こう呼ばれる。
“調和の剣”ルミエル、“解放の剣”イグニス、“マナの源”カルディア……
そのいずれの系譜にも属さぬ、謎の魔剣たちの総称。
“始まりの剣”に連ならぬことから、この名で呼ばれる。
一説には「異世界における“始まりの剣”を祖とするものでは?」とも。
魔動機文明後期、時の王が“外敵”に対処すべく建造したとされる、魔動機兵を超える魔動機兵。
建造計画書、およびそれらしき機体は発見されているものの、それは従来の魔動機兵から一線を画すほどではなかった。
現時点では、実在するかどうかは不明。