私は猫だった。当時は名前など持ち合わせておらず、生まれた場所がどこなのかも見当もつかなかった。
何やら薄暗くじめじめした所でニャアニャアと泣いていた事だけは記憶している。
私はそこで初めて人間というものを見た。毛に覆われているべき顔がつるりとしている上に、目玉の手前に
ギラギラてかてかと輝く透明な板が張り付いている。後にそれが「眼鏡」というものだと知った。

（中略）

　眼鏡、もとい、私を拾った人間（エルゴと云う名があるそうだ）は私をどこぞの家屋に連れ帰ると
たいそう熱心に人の言葉を覚えさせようとした。猫であるところの私に人の言葉を教えるとは眼鏡が曇っている
と云わざるを得ない。そんな風に考えた時期が私にもあった。
　　　
　結論から言うと私は猫ではなかった。
勿論人間でも無い。猫でも人間でも無い何かだ。だからといって卑屈になる理由も無い。
何故なら私が私である事に生まれや種族など関係ないのだから…と、エルゴが言っていた。胡散臭い。
　　　
　人に似た姿になれると判明してからもエルゴは私にもうしばらく猫のままでいるように言った。
エルゴの職場（でかい屋敷だそうだ）とやらに潜り込む上でその方が色々と好都合なのだそうだ。
多様な人間性とかいうものを観察し、分析し、己の糧としろという。猫のようなものに何を期待しているのやら。

　私はその屋敷でしばし猫生活を送る事になった。生意気な犬っころがいたのでのしてやった。
ざまあみろ、と思ったら奥方（凶暴）にとっちめられた。身を以て因果応報という教訓を得ることになった。
仕返しに奥方の衣装箪笥で爪を研いだら、翌日エルゴの眼鏡が割れていた。成程、あれも因果応報か。

（中略）

　私は旅に出ることにした。どうという事もない、庭の中で知ることが出来るのは庭の中とその周りのことだけだ。
もっと広い庭で遊びたいと思うのは実に自然な成り行きだろう。

【屋敷の人々】
・眼鏡：奥方にしょっちゅう割られている。が、いつの間にか新しくなってる。どれだけ貯蔵しているのか、
・奥方：飯が不味い。私は猫ではないが猫でも食べたいものとそうでないものくらいはあると言わせて欲しい。
・倅　：奥方にべたべたと張り付いている事が多いが別にどうでも良い。飯は一番美味い。
・小娘：っょぃ。眼鏡とまともに会話がなりたつあたり小倅ごときの敵う相手ではない。
・小倅：ょわぃ。小娘にいつもこてんぱんにされている。犬のように惨めなやつだ。

9月11日【3080】
　聖王の冠(10000)

1/29【13080】
　◇報酬(+4430)、喉越しのよい樹液(570)、マテリアルカード緑B*4(80)

1/1【9300】
　◇報酬(+4160)

12/29【5140】
　◇報酬(+4900)、マテリアルカード緑B*5(100)

12/1【340】
　◇報酬(+4640)、叡智の腕輪*2(2000)、マテリアルカード緑B*5(100)、魔晶石5点*5(2500)、防寒着(150)、とんがり帽子(3000)

11/12【3450】
　◇報酬(+3300)、魔晶石5点*3(1500)、保存食1週間分(50)、裁縫道具(50)、ホーリーロッド(7000)

10/22【8750】
　鈴(50)

10/13【8800】
　御茶代(100)

10月5日【8900】
　◇報酬(3810)、魔晶石5点(500)、知性の指輪*2(1000)、マテリアルカード緑B*3(60)

9月27日【6650】
　◇報酬（+3215）、魔晶石5点(500)、マテリアルカード緑B*3(60)、スカーフ(15)

9月24日【4010】
　手鏡(S)(50)、化粧品セット(100)

9月23日【4160】
　◇報酬(+4000)、オブシディアン(50)、マテリアルカード緑B(20)、シャンデル製メイド服(390)、ガーターベルト(50)、銀製宝石ケース(200)、まっ平らの手鏡(S)(50)、インク(3)、軽い羽根ペン(50)、羊皮紙(5)、使いやすい調理道具セット(50)、食器セット(12)、ティーセット(60)、化粧品セット(100)

9月19日【1200】
　ソフトレザー(150)、ひらめき眼鏡(4000)、知性の指輪*2(1000)、聖印(100)、アルケミーキット(200)、ムーンストーン(100)、ラピスラズリ(50)、冒険者セット(100)、マテリアルカード緑B*5(100)、魔晶石5点*2(1000)